水上から眺めるカナダ

  • 243,000kmにも及ぶ海岸線
  • 42のカナダ自然保護河川
  • 全長1,738kmのマッケンジー川

カナダ人ほどカヌーやイヌイット・カヤックでの旅を愛する人々はいないでしょう。カナダの海岸線は世界で最も長く、静かな入江、フィヨルド、点在する湖やリボンのように広がる川の景観を楽しみながら旅することができます。お弁当を持ったら、パドルで岸を突いて出発しましょう。穏やかな流れもあれば、急流もあり、1日でも1週間でも、水上の旅を満喫できます。世界で最も干満差が激しい潮に乗りましょう。歴史ある自然保護河川で、毛皮商人たちの足跡を辿りながら、ボヤージャーになってみませんか?クジラや沖を漂流する氷山の観察も忘れずに。パドルを操って、超高層ビルの影を横切り、海辺の小さな宿を巡りましょう。途中で岸に上がってワインを試飲したり、地元のフェスティバルに参加したり、森をハイキングしたりする楽しみもあります。かつて、カナダの大自然の中には、河川を旅する先住民族や探検家、それに続いてやってきた入植者たちが暮らしていました。カナダの水上交通の歴史については、オンタリオ州ピーターバラにあるカナディアン・カヌー博物館の展示をご覧ください。水上で1日過ごした後は、豪華なロッジでおいしい料理に舌鼓を打つのもよいでしょう。テントを張って、キャンプファイヤーを囲み、釣れた魚をフライにするのも楽しいものです。デザートにマシュマロを焼いて食べたら、川のせせらぎや打ち寄せる波の音を聞きながら眠りに就きましょう。

オンタリオ州

  • マニトゥーリン島の歴史あるカヌー・ルートを、先住民のガイドと一緒に辿ってみませんか?かつて毛皮貿易が栄えた地域や、イロコイ族の戦場跡で、当時の遺物を探しましょう。
  • 風景画家グループ、グループ・オブ・セブンがインスピレーションを得た、大自然の景観の中にある名高いアルゴンキン州立公園をカヌーで回るのがおすすめ。オオカミの遠吠えを聞きながら、ログ・キャビンで眠りに就きましょう。
  • カナダ自然保護河川であり、ユネスコ世界遺産にも登録されているリドー運河のガイド・ツアーで、復元されたボヤージャーのカヌーを漕いでみましょう。45の閘門があり、現在も使用されている北米で最も古い運河です。

ケベック州

  • 北米で最も大きく雄大なサゲネー・フィヨルドで、ミンククジラやナガスクジラを水上から観察しましょう。フランス語圏であるこの地域の豊かな文化と歴史を体験することもできます。

ニューファンドランド&ラブラドール州

  • ニューファンドランド南部の沿岸で、小さな氷山の間を縫って進みながら、「アイスバーグ・アレー」を漂う巨大な氷山や、ツノメドリ、クジラの回遊を、カヤックの上から眺めましょう。

ニュー・ブランズウィック州

  • ファンディ湾の世界最大の干満差をカヤックに乗って体験しませんか?ワシ、アザラシ、ネズミイルカに出合えるかもしれません。
  • ファンディ湾のホープウェル・ロックスには、世界最大の干満差が作り出した、「フラワー・ポット(植木鉢)」と呼ばれる樹木の茂った煙突状の奇妙な砂岩があります。干潮時にはその周りの海の底を歩き、満潮時にはカヤックで回ってみましょう。

ヌナブト準州

  • 春には、流氷の間を縫ってカヤックを進めながら、バフィン島北部に浮かぶ氷の塊のそばで海鳥、アザラシ、イッカクを探してみましょう。
  • 北極圏の北800kmにあるサマーセット島でパドルを握り、カヤックで氷の塊が浮かぶ海に出れば、ベルーガの群れに出合えるかもしれません。

ノバ・スコシア州

  • シーカヤック、サイクリング、ハイキング、ヨガと、沿海州の文化、音楽、ナイトライフを組み合わせ、スコットランドの香り漂うケープ・ブレトン島を1週間かけて隅々まで探検してみませんか?

ノースウエスト準州

  • 息を呑むような美しい山々の景色を眺めながら、キール川のターコイズ・ブルーの水面を漕いでいくと、すばらしい眺望とともに高山の斜面がすぐそばまで迫ってきます。
  • 開拓の歴史に名を刻むマッケンジー川をカヌーで辿ってみましょう。全長はカナダ最長の1,738kmで、川幅は所々で最大1kmにもなります。途中にある町は、立ち寄って食糧を買い込むのに便利です。
  • ユネスコ世界遺産に登録されている雄大なサウス・ナハニ川は、カヌー上級者にも難関で、途中には90mの落差を誇る、迫力あるバージニア滝があります。

ブリティッシュ・コロンビア州

  • ハイダ・グアイ諸島南部をカヤックで進み、スカン・グアイ島の静かな湾に入っていきましょう。ここはユネスコの世界遺産であり、貴重なハイダ族のトーテム・ポールが残っています。
  • クマやハクトウワシを探して、ブリティッシュ・コロンビア州の海岸に広がる原始の温帯雨林をカヤックで探検しましょう。
  • シャチの群れが潮を吹き上げるところをカヤックから観察しましょう。その後は、ブリティッシュ・コロンビア州の内海航路にあるソノラ島の豪華なロッジで、おいしい食事を満喫しませんか?
  • 有名なボウロン湖サーキットで、1週間カヌー三昧はいかが?カリブー山脈の麓にある湖、川、そしてその間を短い連水陸路でつないだ116kmの水路です。

プリンス・エドワード島州

  • 周りを海に囲まれたプリンス・エドワード島は、シーカヤックの楽園。海辺の宿から宿へと泊まりながら、ビーチで潮干狩りをしたり、漁師小屋に立ち寄ってランチを楽しんだりできるのも魅力です。

ユーコン準州

  • ラバージュ湖からドーソン・シティまで、果てしなく広がるユーコン川流域の大自然を旅しませんか?千年の歴史を誇る先住民族の交易ルートをカヌーで辿り、ゴールドラッシュ時代の伝説を発見しましょう。
  • アルセック川は、カヌーやカヤックの愛好家なら挑まずにいられないエキサイティングな急流。3つの自然公園の中を流れており、そそり立つ頂や氷河を見上げながらのキャンプや、カナダ北部の野生動物との出合いを楽しめます。

天候&季節

  • カナダ全域で気温が最も高くなる7月と8月の真夏の季節は、カヌーとカヤックのベストシーズンです。
  • 夏の日中最高気温は、南部で20~30°C前半、ヌナブト準州、ユーコン準州北部、ノースウエスト準州では15°Cとさまざまです。
  • 極北では、海上に氷がなくなるのはほんの短い期間だけです。真夏はシーカヤックや、川、湖、海でのカヌーのベストシーズンです。
  • 現地の気象情報をご確認ください。カナダ環境省のカナダの気候に関するウェブサイトでは、この地域の天候パターンを調べることができます。
旅行に適した時期
  • カナダ南部のパドリングのシーズンは、例年5月から9月です。
  • 温暖なブリティッシュ・コロンビア州のガルフ諸島、バンクーバー島およびロアー・メインランドなどの一部の地域では、1年中パドリングが楽しめます。
  • 5月と6月の春の時期は、暖かく日も長いのですが、山の雪解け水で川の水かさが増します。そのため、川の流れが急になり、難易度が高くなるので注意しましょう。
  • ヌナブト準州では、春(6月~7月上旬)はカヤックのシーズンです。凍った海の縁に沿って、獲物に群がる鳥たちや、クジラからシロクマまでさまざまな動物を観察することができます。
  • 8月下旬から10月にかけての秋の時期は、緯度にもよりますが、気温が低く、通常、虫の心配はありません。しかし、夜間は南部でも冷え込むことがあります。それでも、秋の紅葉はすばらしく、夜は暗くなってオーロラを見られるチャンスが増えます。
お役立ち情報
  • 水上は、夏でも気温が低く、陸上よりも風が強いため、パドリングには重ね着できる暖かい衣類を用意してください。
  • 春や秋の水の冷たい時期や、極北でのパドリングを予定している場合は、「水上用の服装を」という安全上の注意書きに従って、ウェットスーツや防水スーツの着用をおすすめします。
  • 小ぶりの防水バッグは、カメラ、腕時計、財布を濡らさないようにするのに便利です。
  • 必ず自分の技術レベルに合ったコースを選びましょう。特に急流では、安全に十分注意する必要があります。
  • 防水加工の上着をおすすめします。
  • 夏は日焼け止めとサングラスをお忘れなく。また、ポラロイド・カメラがあると水中撮影を楽しめます。双眼鏡は野生動物の観察に便利です。
  • 波の揺れが苦手な場合は、酔い止めの薬を用意しておきましょう。船旅がさらに楽しくなります。