州: ヌナブト準州

ヌナブトの芸術と文化

  • イヌイットが人口に占める割合84%
  • ケープ・ドーセットの彫刻と版画110点
  • 毎年2,000万ドル相当の美術品と工芸品を制作

ヌナブト準州は北極圏に位置し、その人口の大半をイヌイットが占めます。彼らの手掛ける先住民に伝わる芸術と文化がこの地をより豊かにしています。暖かい夏の日には、多くのコミュニティで、屋外に座って石の塊や鹿の角、大理石、骨などから、勇猛なシロクマや踊るセイウチを彫りあげる住人の姿が見られます。交渉すれば、その場で彫刻家から直接作品を買うこともできます。人口あたりの芸術家の数がカナダで最も多いケープ・ドーセットの石の彫刻は、これまで大統領や各国の王、教皇などへも贈られてきました。世界的に有名なイヌイットの版画もケープ・ドーセットで作成されています。同様に版画で有名なパンナータングでは、この土地独特のタペストリー工房で機織も見られます。一方で準州の州都、イカルイトには、ヌナッタ・スナクタンジット博物館の豊富に品を揃えたギフトショップを含め、美術品・工芸品店が多く店を構えています。伝統的なイヌイットのそりを意識してデザインされた準州の議会に向かえば、イッカクの牙を彫って作った王笏といった傑作が鑑賞できます。また、イカルイトを春のトゥーニック・タイムの時期に訪れれば、長老の昔話や伝統的な喉歌、ドラムダンスの太鼓を聞くことができます。イヌイットのゲームを学んで、カリブー・シチューを味わうこともできます。それともアリアナイトを体験しますか。さらに、7月にはアート・フェスティバルが開催されます。北国の演劇や映画、音楽、ダンスを、沈まない太陽の下で思い切り楽しめます。

見どころのポイント
  • 活気ある春の祭典、トゥーニック・タイム。イヌイットの伝統ゲーム、彫刻、犬ぞり、イグルー作りなどで、冬に別れを告げます。
  • イカルイトのヌナッタ・スナクタンジット博物館の常設の北極展や、地元の彫刻品や版画を販売するギフトショップの訪問。
  • 喉歌や北極のヒップホップ、サーカス、ドラムダンスと北国のブレークダンスが1週間にわたって繰り広げられるイカルイトのアリアナイト・ アート・フェスティバル。
  • 世界に誇るイヌイット伝統の石の彫刻や版画を制作するケープ・ドーセット。背中越しにその技を見ることができます。
  • 「パン・ハット」、タペストリー、版画が購入できる、イヌイットのコミュニティ、パンナータング。

天候&季節

  • 5月から8月まで、バフィン島の南部は日が長く、明るい日差しにあふれます。1日の平均日照時間は16時間、気温は5°Cから25°Cになります。
  • 春と秋も夜や海の近くは寒くなることがあるため、必ず上着、手袋、帽子を用意してください。
  • 日が最も短くなる12月には、1日4時間しか日が差さず、気温は-10°Cから-32°Cまで下がります。
  • 1年中雪が珍しくないため、暖かい衣類を用意しましょう。
  • 現地の気象情報をご確認ください。カナダ環境省のカナダの標準的気候に関するウェブサイトでは、この地域の天候パターンを調べることができます。
観光案内
  • イカルイトのヌナッタ・スナクタンジット博物館、ケープ・ドーセットの工房キンガイト・コオペレーティブ、パンナータングの美術品・工芸品を扱うユクルミウト・センターへの入場は無料です。
  • 施設は年間を通じて開館していますが、季節やスタッフのシフト状況により、開館時間は大きく異なります。事前に電話で開館時間を確認してください。
  • 夏には、アーティストたちが屋外で彫刻することもあります。気になる品があれば、作品が完成したときにその場にいることをおすすめします。口頭で買う約束をしたとしても、その前に現れた買い手に売られてしまうこともままあります。ほとんどのアーティストは、家族を養う生活費のために作品を製作しています。
  • 物々交換は失礼とみなされます。
旅行に適した時期
  • イヌイットのアーティストの創作活動を見学するには、ヌナブト準州に春、秋、冬に訪れることをおすすめします。
  • いまだ多くの人々が伝統的な生活を営んでおり、週末や夏の間中、家族とキャンプをするなどして「大地とともにある」ことがあります。
お役立ち情報
  • イヌイットの芸術品は通年、ほとんどのヌナブト準州のコミュニティで購入することができます。ノーザン・ストアやアークティック・コープは商品を地元のアーティストから直接仕入れています。しかし、カナダ南部での販売のために作品の多くを発送してしまい、品揃えが薄いこともあります。
  • イカルイト、ランキン・インレット、ケンブリッジ・ベイの観光案内所では、芸術愛好家に、ショップやギャラリー、自宅を公開してくれるアーティストを紹介しています。
  • ポンド・インレット、キミルート、イグルーリクといった比較的小さなコミュニティでも、アーティストの住んでいるところや、アーティストを尋ねても大丈夫かを地元の人々が教えてくれます。
  • イカルイトでは、芸術の愛好家には嬉しい品々が多く販売されています。
現地までの交通手段