都会にいながら大自然を満喫できる広大な公園。海沿いの遊歩道「シーウォール(Seawall)」を散策やサイクリングしながら地元の暮らしに触れたら、温暖な気候と大量の雨によって育まれた巨木の森へ。「Talaysay Tours」のガイドツアーでは、先住民ガイドが、トーテムポールの解説とともに豊かに語り継がれてきた先住民文化を案内してくれます。公園内には愛らしいラッコと環境への取り組みで知られるバンクーバー水族館も。海と山に囲まれた街への興味がどんどん膨らみます。

公園の入口に色鮮やかなトーテムポールが並ぶキャピラノ吊り橋公園。先住民スコーミッシュ族の言葉で「美しい川」を意味するキャピラノ川にかかる、全長137メートル、高さ約70メートルのキャピラノ吊り橋。吊り橋での空中散歩のほか、以外にも楽しめる場所がたくさん。では、樹齢1000年以上の木にかけられた吊り橋を渡る「ツリートリップ・アドベンチャー」、崖に設置された「クリフウォーク」など、緑に覆われた針葉樹林の渓谷の中で本格的なアウトドアアドベンチャーを楽しむことができます。

市民の台所として知られており、新鮮な野菜や果物、鮮魚などを販売する、地元の人々の声が聞こえてきます。その食材について尋ねれば、とびっきりの笑顔で答えてくれます。まるであなたもバンクーバー市民になった感覚に浸ることができるでしょう。デリも充実しているので、ゆっくりとくつろぐのにも最適です。敷地内には、デリや地ビール醸造所、アートギャラリーも充実しているので、笑顔の源になっている暮らしを味わえます。

カナダ西海岸では、秋になると産卵のため故郷の川に遡上するサーモンを見ることができます。森を流れる川とサーモン。それを求めるグリズリーベア。私たちがレストランやマーケットで目にするサーモンは、他のグルメとは違った特別な存在です。先住民オーナーが経営するレストラン「Salmon n' Bannock」では、先住民の伝統料理を通して、サーモンの奥深さと命のサイクルに触れることができます。

バンクーバーからフェリーで約1時間半。州都ビクトリアは、小さな港と歴史ある建物に囲まれた景色が美しい花に都。フェアモント・エンプレス・ホテルやブッチャート・ガーデンなど見どころは満載ですが、是非、ロイヤル・ブリティッシュ・コロンビア博物館に足を運びましょう。ここではBC州の歴史を、貴重な展示や立体的な模型でわかりやすく学べます。その後、街歩きをすれば、先住民アートギャラリーや先住民ギフトに対して、特別な興味が沸いてくることでしょう。

バンクーバー島の東部にある先住民クワクワカワクゥ族が暮らす小さな街。巨木の森と溢れるばかりのサケ。それらはまた、グリズリーベアをはじめとした多くの野生動物が生息する場所でもあるます。8月下旬から10月中旬にかけて「HOMALCO Wildlife and Cultural Tours」が、グリズリーベア観察ツアーを催行。ボートに乗り、海岸線が織りなす、美しい景観を堪能しながら、先住民ガイドの話を聞けば期待感は最高潮に。そして、遠方にグリズリーベアの姿が見えた時、命のサイクルを実感することでしょう。