歴史と文化の街、ケベックシティ。それもそのはず、ケベックシティは17世紀に築かれたセント・ローレンス川沿いの城塞都市で、400年の歴史に彩られた石畳の通りや格調ある建築、有名な戦跡があります。そんな魅力と活気に満ちたケベック州の州都ケベックシティはフランス系カナダ人の心のふるさとでもあります。​

 

見どころや人気スポットがあまりに多すぎて、すべてを訪れるのは至難の技。でも、ご心配なく。文化や芸術を楽しむベストスポットの紹介はもちろん、ケベックの人々が生活や仕事、遊びを問わず常に大切にしている「ジョワ・ド・ヴィーブル(そこに私に歓びがある)」の精神にも迫ります。そしてケベックシティは、徒歩で気軽に歩き回れるコンパクトで風光明媚な街なのです。​

雰囲気に浸る

ケベックシティは北米最古の街。ならば散策も、街の中で一番歴史のあるケベック旧市街から。ユネスコ世界遺産に登録されていて、プチ・シャンプランとも呼ばれています。セント・ローレンス川沿いにあるこの街は、時代を感じさせる石造りの建物や、旧世界の格調ある邸宅、凝った装飾の街灯、狭い石畳の通りなど、まるでフランスにある趣のある小さな村のようです。プチ・シャンプランの丘の上から「フニキュラー」と呼ばれるケーブルカーで一気に降りれば旧市街中心地。通りを気ままに散策し、アーティストのアトリエや工房を訪れたり、17世紀の商家を完璧に復元した世界唯一のブティックに立ち寄ったり。食事は、ビストロでゆっくりと堪能するか、ベンチでテイクアウトした食べ物を頬張りながら街ゆく人々の人間観察も楽しいもの。ケベック旧市街が雪に覆われるクリスマスシーズンは、ライトアップされるため、夏と同様に街歩きが楽しめます。​

アート鑑賞

アブラハム平原近くにあるシックで現代的な建物のケベック美術館でゆっくり美術鑑賞はいかが。この美術館は、ケベックを代表する作家を中心に、17世紀から現代までの4万点近い作品を所蔵しています。一方、ケベック旧市街近くにあるのは、カナダ文明博物館。ケベックシティで一番の人気を誇る文化施設です。各種展示資料や参加型展示を通じてケベックの歴史や建築など、人類の営みを垣間見ることができます。時間に余裕があれば、ぜひ定評あるガイドツアーへの参加を。きっと刺激に満ちたひとときを過ごせます。豊かな文化にたっぷり触れながらたくさんのギャラリーやアートスタジオに足を運ぶだけでなく、木や石、ガラス、金属を素材に家具や家庭用品などのオリジナル作品を制作する伝統的な工房もお忘れなく。​

ランドマークに宿泊する

この街のシンボルといえば、カプ・ディアマントにある高級ホテル、フェアモント・ル・シャトー・フロントナック。おとぎ話のお城のような外観で、雄大なセント・ローレンス川の流れや旧市街の勾配のあるスレート屋根の家々を見下ろしています。1893年に開業したこのホテルの豪華内装の客室からはあちこちの小塔や尖塔が目に飛び込んできます。素晴らしい建築は、ほかにもあります。テラス・ダッファリンのボードウォーク沿いを自転車で進むと1688年に創設された北米最古の教会、ロワイヤル広場の「勝利のノートルダム教会」、18世紀には宿屋だったシュバリエの私邸、1647年に完成した新古典主義建築の壮大なノートルダム大聖堂、1915年に建設されたフランスの大邸宅のようなカナディアン・パシフィック・レールウェイのパレ駅も。同駅は現在も鉄道駅・バスターミナルとして活躍しています。​

歴史を感じる

1608年に建設された城郭都市を中心としたケベック旧市街の歴史地区。北米最古の街であり、北米唯一の城郭都市として知られています。ガイド付きのウォーキングツアーのほか、徒歩や自転車、モペット(エンジン付き自転車)で自由に周遊することも可能。人気の見どころをご紹介します。​

フェスティバルで盛り上がろう

雪が舞う季節になると、ケベックの人たちは集まって賑やかに過ごすのが恒例です。ケベックシティを訪れるときには、あらかじめ人気のフェスティバルやコンサート、イベントカレンダーを確認しておくことをおすすめします。この街の大晦日の盛り上がりは壮観。夜のひんやりとした空気の中、花火がオールド・ポート(旧港)を明るく照らし、賑やかにカウントダウンが始まります。夏の音楽祭、ケベックシティ・サマー・フェスティバルは世界的に有名ですが、やはり一番のおすすめは、ケベック・ウィンター・カーニバル。ケベックシティ全体を巻き込んだ世界最大の冬の祭典で、パレードや賑やかな催し、ダンスパーティ、野外フェスやごちそうたっぷりのパーティ、雪と氷を利用した大騒ぎの各種コンテストなどが開催されます。​

先住民族の伝統を知る

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ケベックシティの外れを流れるサン・シャルル川のほとりに佇む4つ星ホテル、オテルミュゼ プルミエ ナシオン(ホテル・ミュゼ・プリミアズ・ネーションズ)。このホテルではヒューロン・ワンダット文化に触れることができます。これは、ヒューロン族とワンダット族の両文化を折衷した本物の体験。スタイリッシュなホテルに泊まり、併設の博物館を見学できます。敷地内の小道を散策し、先住民式トリートメントやマッサージ、北欧式サウナを備えたスパでくつろぎ、魚の燻製やジビエなど先住民料理をモチーフにした料理が楽しめます。現代的なデザインの建物は、ヒューロン・ワンダット族の伝統家屋「ロングハウス」をイメージしたもので、獣の皮を使ったスツールや生木をそのまま利用した柱などが趣ある雰囲気を作り出しています。中央の円形暖炉のそばで毎日開催されるラブラドルティーのティーセレモニーもお見逃しなく。​

ケベックシティを満喫する

ケベック旧市街には、まだまだおすすめスポットがあります。その1つがボンスクール・マーケット。ショッピングや散策はもちろん、パティオのあるカフェで休憩や食事も楽しめます。このマーケットは1847年に建てられた伝統ある美しい建物が人気。家具や宝石、工芸品、デザイナーファッションなど、地元で作られたオリジナル製品を扱う高級ブティックも並んでいます。また、オールド・ポート(旧港)周辺もお見逃しなく。アンティークショップやギャラリー、レストラン、賑やかなサン・ポール通りに並ぶオープンエアのカフェ文化を体験できます。

 

ケベックシティでアートや文化と並ぶ要注目は、世界的にも評価が高い斬新なダイニングシーン。フードトラックやベーカリーなどはパリのトップクラスに匹敵します。注目のスポットはもれなく訪ねてたっぷり楽しみたいものです。

・飲・歓びための情報はケベックシティのウェブサイトをご覧ください。

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