壮大な自然が広がり、先住民イヌイットの故郷としても知られるバフィン島。島としてはカナダ最大の面積(世界第5位)を誇り、北極圏でありながら手軽にアクセスできる冒険心くすぐる遊び場です。

毎年ヌナブト準州を訪れる観光客のほとんどがバフィン島にも足をのばしますが、その理由は簡単です。

トール山の渓谷- クレジット: Artur Stanisz

アウトドア・アドベンチャー

険しいフィヨルド、数千メートル級の高さの山々、そして沿岸の島々。この素晴らしい自然の中で、さまざまな景色や冒険を楽しむことができます。

クライド川近くのフィヨルドの壁でロッククライミングを体験し、スキーを履いて、自然の中に点在する「イヌクシュク」と呼ばれるイヌイットの標石を辿ってみましょう。オーユイタック国立公園の山々に囲まれてスキーを楽しむことができます。オーユイタック国立公園にあるトール山の断崖絶壁は4,100フィート(約1,250m)あり、これは世界最高の垂直斜面です。スキーを履いてサーミリック国立公園を散策するポーラー・シー・アドベンチャーもおすすめです。この公園は「北のヨセミテ」と呼ばれ、道中でシロフクロウやイッカク、ホッキョクグマに遭遇するかもしれません。

イッカクやホッキョクグマ・サファリに出発 – クレジット: Michelle Valberg

こうした素晴らしい野生動物をさらに近くで観察するなら、北極圏のサファリに参加してスノーモービルで浮氷塊を目指し、イッカクやベルーガ、ホッキョクグマを探しに出かけましょう。アドベンチャー・カナダのクルーズ船に乗って、壮大な北極圏の北西航路を巡れば、また違った素晴らしい眺めや伝説上の動物に出会えるかもしれません。

北極圏の冒険のあとは、ゆったりとくつろぎながらオーロラを見上げましょう。

アリアナイト・アート・フェスティバル – クレジット: Ed Maruyama

アート、文化、フェスティバル

現代のイヌイットの文化をよく理解するには、まずはアリアナイト・アート・フェスティバルから始めるのがおすすめです。ボートやソリ、犬ぞりに乗って、カウマールヴィートのごつごつした島へ日帰りの旅に出かけましょう。この島はチューレの歴史的・考古学的遺物が多く発見されているテリトリアル・パークで、その中には3,000点におよぶ道具類や20,000点の骨、11戸の芝土の家があり、この地域の祖先の生活状況を私たちに教えてくれます。

イカルイトに戻ったら、旅行に関する展示やイヌイットのアート、遺物を展示したヌナッタ・スナクタンジット博物館を訪れましょう。博物館にはギフトショップもあり、オリジナル・アート作品をお土産にどうぞ。

人口あたりの芸術家数がカナダで最も多いケープ・ドーセットでは、イヌイット・アートの制作現場を目の前で見学することができます。有名なキンゲート共同組合では、イヌイットの彫刻家やタペストリー製作者、その他のアーティストたちが、これまで大統領や各国の王、教皇などへも贈られたことのある作品を作り上げる技術で交易を行っています。

フェスティバルやイベントに関しては、毎年春に開催されるトゥーニック・タイム・フェスティバルがバフィン島で最も賑わうお祭りです。このフェスティバルではイグルーを建て、ポンドホッケーやカイト・スキー、犬ぞりを楽しみ、焼き立て熱々のバノックやカリブー肉のシチューを味わい、恥ずかしがらずにイヌイットの喉歌に挑戦してみましょう。

北の地ならではの体験なら、白夜に開催されるアリアナイト・アート・フェスティバルです。10日間、昼夜を問わず行われる多文化アートフェスティバルで、映画やサーカス、アート、演劇、音楽、そしてストーリーテリングが楽しめます。

音楽好きならイグルーリクで開催されるロッキン・ウォーレス・フェスティバルへ出かけましょう。すべてが北極圏の音楽で構成されたこのフェスティバルでは、地元のイヌイットの映画や、イグルーリクを拠点にした世界的に有名な北極地方のサーカス団、アートサークのパフォーマンスが楽しめます。

乾燥中のホッキョクイワナ – クレジット: Lee Narraway

食事

自分で食料と獲りたいなら、釣りも狩猟も体験できるバフィン島がぴったりです。食材を確保できなくても、地元の人たちがバフィン島の本物の料理を喜んでふるまってくれるでしょう。

ディナーには、獲ったばかりのホッキョクイワナやカリブーの柔らかなメダリオン肉を乗せた北の地のサーフ&ターフを味わってください。また、カリブー肉のジャーキーやジャコウウシのソーセージ、マックタックと呼ばれるクジラの皮と脂肪にも挑戦です。ツンドラで採れたブルーベリー・ジャムを添えた、スキレットで焼いた温かなバノックにかじりつき、みんなでテーブルを囲みながら、お茶を味わいましょう。

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