さまざまな文化が共存する国、カナダ。それだけに現代のフェスティバルには多くの文化や慣習、伝統が溶け合っています。旅行者にとってクリスマスシーズンのカナダは、冬の冷たく澄んだ空気、雪に覆われた木々、わくわくするイルミネーションなど、魅力にあふれています。心躍る季節:カナダでは10月の感謝祭の祝日辺りから、ハロウィーン、冬至(長い夜を楽しむ祭りがあります)、クリスマス、ハヌカ(ユダヤ教の祭日)、ボクシング・デー(クリスマス翌日、バーゲンセールが多い日)、元旦、さらには旧暦の正月に至るまで、楽しい日が盛りだくさんのシーズンが始まります。

文字どおりのホリデーシーズンはもうまもなく。そこで、カナダ各地の冬の楽しみをご紹介します。


Igloofest - tourism Montreal

ケベック州
➢ ケベック旧市街で冬のワンダーランドを散策。12月初旬から3月中旬まで、旧市街はおとぎ話を彷彿とさせる空間に様変わりします。きらめくイルミネーション、さらさらの粉雪、うっとりするようなヨーロッパ風の建築に囲まれる中、ドイツ式クリスマスマーケットからはシナモン、ジンジャーブレッド、食欲をそそるソーセージの香りが漂ってきます。
➢ ケベック州のウィンター・カーニバル(2023年の開催日は2月4日〜13日)は、世界最大級のお祭り。世代を問わず楽しめる屋外イベントとあって、何千人もの観光客で賑わいます。夜のパレードや雪像、スケート、ライブエンターテインメントなどを始め、「カリブー」の名を冠したカクテル、ところどころに氷の張ったセントローレンス川を舞台にしたアイス・カヌーレースなど、内容は盛りだくさん。このフェスティバルの公式アンバサダーとして活躍するマスコットが、大きなスノーマンの「ボノム・カーナバル」です。
➢ モントリオールで毎年開催されるモントリオール・アン・ルミエール(2023年の開催日は2月16日〜26日)は、世界最大級の冬の祭典です。地元の人々も観光客も、美しくライトアップされた感動の屋外インスタレーションや、おいしいグルメ料理を楽しみます。街の中に出現する巨大滑り台はスリル満点。いずれもモントリオールの文化地区であるカルティエ・デ・スペクタクルが会場になります。


Montreal en Lumiere - Tourism Montreal

アルバータ州
➢ モントリオールを本拠とするマルチメディアスタジオ、モーメント・ファクトリーがバンフで先住民ストーニー・ナコダ族と協力して演出するナイトライズ(10月13日〜11月6日は週末開催、11月19日からは毎日開催)。サルファーマウンテンが、光とプロジェクションマッピングとオリジナルサウンドによる没入感たっぷりの夜の空間に変身します。カナディアン・ロッキーの山あいで日が沈み、夜のとばりがおりるころ、聖なる山々の不思議な魅力が包み込みます。まさにこの地こそ、太古の時代からストーニー・ナコダ族が集う場でした。
➢ アルバータ州のクラフトビール醸造家だけにスポットライトを当てた唯一のビール・フェスティバルといえば、バンフで開催されるバンフ・クラフト・ビア・フェスティバル(11月24日〜26日)。アルバータ州から集まった30を超える業者の手がけるビールを堪能できます。ビールの試飲を楽しみ、地ビール醸造所のマスターらと会話を楽むだけでなく、街のレストランやバーでは、ビールをテーマにした独自の料理などが楽しめます。
➢ 毎年、バンフとレイク・ルイーズは、スノーデイズ(2023年の開催日は1月18日〜29日)というフェスティバルで新たな年を迎えます。この屋外フェスティバルの特徴は、迫力の雪像や氷の彫刻、そりなどが楽しめる賑やかなレイゾーン、スキージョーリング(馬がスキーヤーを引いて疾走する雪上競技)、「トリビュート・クラフト・スピリッツ・セレブレーション」と銘打ったアルコールのフェスティバルで提供される独自のカクテルや料理なども楽しめます。たっぷり着込んで暖かくしたら、雪遊びに行きましょう。
➢ エドモントンで開催されるディープ・フリーズ・フェスティバル(1月21日〜22日)は、ロシアとウクライナで伝統的な「旧正月」のお祭りです。カーリング、スノーワゴン、冬のミニゴルフ、ストリートホッケーを楽しんだり、人気のディープフリーザーレースに参加したり。また、氷の彫刻家による作品づくりや巨大な氷の滑り台、丸太切り競争、おいしい冬の料理もお忘れなく。


nightrise - Travel Alberta

オンタリオ州
➢ナイアガラ・フォールズの地元電力会社であるオンタリオ・パワー・ジェネレーションによるウィンター・フェスティバル・オブ・ライツ(日程未定)は、カナダ最大の屋外イルミネーション・フェスティバルです。入場無料です。数えきれないほどのまばゆい電飾がきらびやかに輝く中、ファミリー向けのエンターテインメントやライブショーを楽しめます。イルミネーションの中には、カナダの野生動物や2段重ねのジマーマン・ファウンテン噴水、ジンジャーブレッド・ハウス、光のトンネルなどをモチーフにした巨大な光のディスプレイもあります。
➢ オタワの冬の祭典といえば、ウィンタールード(2023年の開催日は2月3日〜20日)。北方の文化や気候をテーマにした季節のフェスティバルです。内容は、チュービング(タイヤチューブで雪上を滑る遊び)や氷の彫刻から、ユネスコ世界遺産でもある氷の張ったリドー運河でのスケートまで多彩です。また、子供向けの巨大な雪の遊び場、スノーフレーク・キングダムも登場します。


Festival of light - Destinaiton Ontario

ニュー・ブランズウィック州
➢カナダ伝統の冬の楽しみといえば、ワールド・ポンドホッケー・チャンピオンシップ(2023年の開催期間は2月16日〜19日)。世界中から120チームが出場し、男子部門と女子部門に分かれて熱い戦いを繰り広げます。試合はプラスターロックのロールストン湖を舞台に、一度に20試合を同時進行で行うため、氷上で40チームがぶつかり合う圧巻の光景が楽しめます。


World Pond Hockey - New Brunswick Tourism

マニトバ州
➢ ウィニペグで開催されるフェスティバル・デュ・ヴォワヤジェール(2月、2023年の開催日程は未定)は、カナダ西部最大の冬のフェスティバル。かつての毛皮貿易のスピリットをたたえるもので、アニシナアベ族、イニニュー族、ダコタ族、メイティ(先住民とヨーロッパからの移民の間に生まれた人々の子孫)の先祖伝来の土地を舞台に開催されます。イベント開催の中心地であるフォート・ジブラルタルでは、毛皮なめし、石鹸石カービング、ビーズ細工など先住民の伝統工芸などの実演が見られます。

ブリティッシュ・コロンビア(BC)州
➢ バンクーバーのキャピラノ吊り橋公園にキャニオン・ライツが帰ってきます(2022年11月19日〜2023年1月22日)。無数のライトで華やかにライトアップされた吊り橋を渡りながら、イルミネーションに輝く眼下の渓谷やキャピラノ川の美しい景色を楽しむことができます。吊り橋を渡り終えると、さらに高い位置に張り巡らされた遊歩道を歩き、森の中へ。このツリートップス・アドベンチャーには、世界一の高さを誇る8本の巨大なクリスマスツリーがあります。崖っぷちを巡るスリリングなクリフウォークには、イルミネーションのトンネル「アルク・ド・ルミナ」があります。
➢ フォート・セントジョンで開催されるハイ・オン・アイス・ウィンター・フェスティバルは、ウィンタースポーツや地元文化にスポットライトを当てたカナダ北部らしい魅力に満ちています。雪が降り積もった白銀の風景の中を駆け抜ける馬ぞり、屋外のアイスホッケーの試合観戦、繊細な氷の彫刻の展示が楽しめます。そして、オーロラに出会える可能性もあります。
➢ ウィスラーで開催されるウィスラー・プライド(2023年の開催日は、1月22日〜29日)は、LGBTをテーマにした世界最大のスキーイベントです。スキーイン・スキーアウトで参加できるレインボーパレード、チャリティースキー大会、アフタースキーのイベントやグルメもたっぷりそろっています。


Canyon Lights - Destination BC

 

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